1 | おいしさとは | 山口 静子 |
基本味とうま味/食物選択における信号としてのうま味/うま味に対する感受性/相乗作用/唾液のグルタミン酸と相乗作用/おだやかで鋭敏な味/うま味の独立性/うま味それ自身の好ましさ/香りによって生かされる味/食品におけるうま味の効果/味わう行為によって展開する味/舌面における感受性部位/味の広がり/フレーバーエンサーかうま味か/微量で感知できるヒント/時間的性質と後味 | ||
2 | うま味の世界 -おいしさとアミノ酸 | 二宮 くみ子 |
タンパク質とアミノ酸/食品に含まれる遊離アミノ酸/日本のだし文化とうま味/昆布の味/かつお節の味/だしの素材を掛け合わせる/うま味を出す工夫 -干しシイタケ/トマトの味の再現/カニのエキス/ウニの旬/肉のおいしさと熟成/生ハム/チーズの熟成 | ||
3 | 世界の伝統的うま味調味料 | 吉田 よし子 |
穀醤と穀醤油/魚醤と魚醤油/無発酵調味料 = 濃縮エキスまたはイロリ | ||
4 | うま味の利用と歴史 | |
日本 | 大塚 滋 | |
「うま味」と日本人/だし類/かつお節/昆布/精進だし類(干しシイタケおよびその他のうま味料)/発酵調味料(醤類:味噌、醤油など)/うま味調味料 | ||
東南アジア | 大塚 滋 | |
朝鮮半島 | 大塚 滋 | |
だし/醤(発酵調味料)類 | ||
中国のうま味 -鮮味(シェンウエイ)- | 木村 春子 中山 時子 |
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中国人の味覚表現/鮮/味精/中国料理の特色/調味料と味の分類/四川料理の「味型」/鮮味とスープ/中国の水とだし/豊富な発酵調味料 | ||
欧米の料理とうま味 | エリザベス・ロジン著 大沢 満里子訳 |
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食文化圏と風味/うま味の役割/肉のうま味/発酵乳製品/魚介類の利用/トマトのうま味/きのこのうま味/濃縮エキス/西洋と東洋のうま味 | ||
5 | 味と栄養 | 二宮 くみ子 鳥居 邦夫 |
味覚は栄養素のシグナル/味覚情報は舌から脳へ/味覚と消化・吸収/タンパク質栄養と嗜好の変動/食生活の背景とうま味の文化/味との出会い | ||
6 | おいしく食べる工夫 | |
減塩に役立つうま味調味料 | 坂本 浩子 | |
欧州での研究から | フランス・べリル著 大沢 満里子訳 |
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塩味とうま味の相互作用/高齢者の食事とエネルギーバランス/グルタミン酸ナトリウムと糖尿病食 |
山口 静子 監修 丸善株式会社、1999